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吉井 賢資; 阿部 英樹*
Journal of Alloys and Compounds, 343(1-2), p.199 - 203, 2002/09
被引用回数:7 パーセンタイル:47.03(Chemistry, Physical)ペロブスカイトCeTiVOの構造と磁性について調べた(0x1)。x=0及びx=1の系は、いずれも斜方晶Pnma構造を有し、Ti及びVスピンが反強磁性転移を起こすことが知られている。本系の結晶構造は0x1の範囲で斜方晶Pnmaであった。また、磁化測定から、磁化及び磁気転移温度ともにx=0.5付近で最小となることがわかった。これら混晶試料に対するAC帯磁率測定から、低温において、スピングラスあるいはクラスターガラスといったランダム状態が発生していることがわかった。これは既報の類似系LaVMnOでの結果と本質的に同じである。
吉井 賢資; 中村 彰夫; 阿部 英樹*
Journal of Alloys and Compounds, 307(1-2), p.25 - 30, 2000/07
被引用回数:5 パーセンタイル:40.94(Chemistry, Physical)斜方晶構造を有するペロブスカイトチタン酸化物混晶PrNdTiOの磁気的性質を調べ、以下のことを見いだした。(1)0.5x1の範囲で、直流帯磁率-温度曲線は、end compoundsには見られない帯磁率ピークを示す。(2)低温磁化の時間依存性から、スピングラスのような遅い緩和過程が存在する。(3)交流帯磁率測定から、磁気転移温度近傍で、帯磁率が正にピークを示す。(4)x0.25の試料の磁化-外部磁場曲線は、約70K以下で、15000-20000Oe近傍にスピンフロップ的挙動を起こす。(5)x0.125の試料の磁化-外部磁場曲線は、2Kのみで、複数磁場で磁化が不連続に飛ぶ。(1)の現象は、(2)(3)から、ピーク温度以下でのクラスターグラス状態の生成によると推測した。(4)については、それの観測されるのがPrモーメントの整列温度以下なので、Prモーメントのスピンフロップによると考えた。また、(5)は、粉末試料では観測されないので、ドメインの回転によると考えた。